今までのテーマトーク

9月のテーマは「黙っていれば部落差別はなくなる?(これを寝た子を起こすな論といいます)」です!

(先日のBURAKU HERITAGE全体ミーティングで話し合ってテーマ設定をしました。)

みどりん なくならないと思います。

昔の「黙っていればなくなる」と今の「黙っていればなくなる」はすごく違うと私は思っていて、

今のほうは、基本的に「私は差別しない」という前提から来ているのだと感じています。

「部落っていう理由で差別するのなんて、じいちゃんばあちゃん世代でしょ。若者にはそんな差別意識もうないよ」と。

でも、差別は意識の問題であると同時に構造の問題でもあります。

「部落とかかわることで、自分や、自分はともかく自分の大事な人に不利益が起こるかもしれない」と思うと避けてしまったりするのは、構造の中で生きている人の感情、行動として「自然なこと」。いたって自然に、差別や排除は起きてしまう。

それをどう乗り越えるのか、内からも、外からも、考えていかないと、と思います。(2012/9/11)

たみ 黙ってない人が集まっているので、そう思ってる人はメンバーの中にはいないと思うけど(笑)

なくならないと思います。黙っていると、部落問題を「知らない」人は増えていくのかもしれないし、その状態を見て部落差別がなくなったと思う人もいるのかもしれないけど(実際私の周りの人はそう思っていると感じる…)、私はそれはある意味怖いことだなぁと思う。だって、知らないところに誰かが悪意をもって部落差別を吹聴したら、それを信じて部落差別をする人がいるかもしれないし。というか、私の身近なところで起きた連続大量差別はがき事件(※東京の部落解放同盟関係者を中心に差別はがきなどが送りつけられた事件、詳しくはこちらをhttp://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%80%A3%E7%B6%9A%E5%A4%A7%E9%87%8F%E5%B7%AE%E5%88%A5%E3%81%AF%E3%81%8C%E3%81%8D%E4%BA%8B%E4%BB%B6)なんてその典型だと思う。ネット上ではとんでもない言説が飛び交ったりもしてるから、黙ってたらどんどん酷くなっていっちゃうんじゃないかとも思うし。

それと、黙るっていうのは差別をされている人にも黙っていろと言っていることになるわけで、それはないだろ…と思います。(2012/9/11)